A PRIZE WINNER

映画音楽アーティスト賞

久石譲「おくりびと」「崖の上のポニョ」

 日本人のハートにすうっと入り込む旋律、それでいてあらゆるジャンルの響きが楽しめる音楽を生み出している。
 久石譲とは、国立音楽大学作曲学科在学中に、音楽家として活動するために、彼が好きだったクインシー「久石」、ジョーンズ「譲」から付けたもの。その、ジョーンズを追いつけ追い越せの勢いだ。
 昨年の大ヒット話題映画の「崖の上のポニョ」、「おくりびと」の音楽でお馴染み、あの宮崎駿監督作品では、「風の谷のナウシカ」以来、「崖の上のポニョ」に至るまで全ての長編アニメを手がけ、映画音楽を始めた1982年からとぎれなく毎年何本もの映画に楽曲を提供。1992年から3年連続、日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。2004年第57回カンヌ国際映画祭では、日本の作曲家初、オープニング・セレモニーの作曲と指揮を担当し話題に。「ハウルの動く城」(05)でロサンゼルス映画批評家協力賞音楽賞を受賞。中国映画「姨媽的後現代生活(おばさんのポストモダン生活)」(08)では、第27回香港電影金像奨最優秀音楽賞を受賞など、国際的にも有名だ。映画音楽だけではなく、テレビ・ドラマやドキュメンタリー、コマーシャル、ゲームソフト、演奏家やタレントへの楽曲提供などあげたらきりがない。
 もちろん、作曲だけでなく演奏活動も毎年行い、オーケストラの編曲、指揮、ピアノさらに自らボーカルもこなし八面六臀の活躍だ。日本一忙しい男といっても言い過ぎではない久石譲は、1950年生まれの58歳。まだまだ頑張ってユニークな活動ぶりを見せてくれるだろう。
( 国弘よう子 )