
助演女優賞
「実録連合赤軍 あさま山荘への道程」には、赤軍派を演じる多くの若者が登場する。
そのなかでも、最も哀しく、最も凄絶なシーンは、化粧をしているという理由だけで、自分の拳で、自分の美しい顔を殴る女兵士のシーンである。軍隊の〝しごき〟や、学校の〝いじめ〟を想起させ、我々のなかに存在する遺伝子―こんな残酷な仕打ちをさせてしまう日本人の〝原罪〟までをも、映画は問い詰めて来る。
この遠山美枝子役を演じたのが、坂井真紀である。デビューしたのは一九九二年。テレビドラマ「90日間トテナム・パブ」によってだった。その後、数々のテレビドラマに出演、歌手としても活躍した。
映画は、冷蔵庫を運ぶ少女を演じた「ユーリ」(96年)を初めとして、「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」(2003年)などに出演。自らは「クレヨンしんちゃん』の大ファンで、「クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃」(05年)では、テレビ・レポーター役として、記者会見の席で、しんのけの着ぐるみを抱いていた。
「実録連合赤軍」の後、「ノン子36歳家事手伝い」(08年)、「ドロップ」(09年)、「私は猫ストーカー」(09年)と話題作出演が続く。まさに坂井真紀は、いま全開中である。
( 西村雄一郎 )